なぜKasperskyか
もともと、ずーっとWindowsユーザで、複数デバイス数制限なし版もありコスパ最強だったので使い続けていました(もちろんKasperskyという企業に対する謎の信頼性も重要なポイントですが)。WindowsやAndroidでは、特に不満もなく安心を買っていたのでした。
なぜMacか
数年前からIT業界界隈のコミュニティに参加するようになり、どこ行ってもMacMacMac。形から入るタイプの自分はまずMacを買うところからはじめました。もちろんセキュリティ対策は長年愛用してきたKasperskyでしょ!
最初のトラブル
なれないMacを使っていると何故かあの軽快なイメージとは裏腹に重い。重い。なんか重い気がする。と、リソースモニタを見るとkavプロセスがCPU使用率100%にはりついてる。ぐぐってみると同じような症状の人がいて、どうも古いバージョンのKasperskyだと起こる不具合らしいので、アップデートしたらとりあえず落ち着いた。
最近気付いた
その後、しばらく使っていましたが今度はTerminal重い問題に遭遇。やっぱり原因はKaspersky様でした。もうこれはトレードオフと割り切れないぐらい、くっそ重い。Terminal起動するのに3秒ぐらい掛かるし、python –version …. 3秒。だめでしょ。
サポートに問い合わせてみる
そんなわけで前置きが長くなりましたが、精鋭集団と思われるKasperskyのサポートに問い合わせてみました。ちなみに問い合わせはマイカスペルスキーというサービスサイトで、独自のフォームから行うとサイト上に履歴が残る仕組みです。AWSのサポートみたいなやつです。
おれ氏「Terminalめっちゃ重いんですけど、どうにかなりませんでしょうか。ちなみに保護機能無効にしてもKasperskyを終了しない限りは解決しないようです。」
Kaspersky様「まずは1個1個機能を停止してみて、切り分けを行ってください。」
ちなみに質問内容と返事は以下のような感じ
Q1. ファイル保護からネット決済保護までの機能で無効化を行うことで
現象に改善がみられた機能があれば機能名をお知らせください。機能名:なし
Q2. 保護機能を無効にすることで現象に改善がみられますか。
いいえ
Q3. ファイル保護、ウェブ保護、ネットワーク攻撃防御、ネット決済保護の4つを
すべて無効にすることで改善がみられますか。いいえ
Q4. 安全な接続(HTTPS)をチェック欄のチェックをオフにすることで
現象に改善はみられますか。いいえ
Q5. python –version以外の場合、何のコマンドを実行し、どのくらいの
タイミング(秒、分)で遅延が発生するのか具体的にお知らせください。コマンド:pyenv versions
遅延状況:コマンドを実行したあと結果が表示されるまでに2〜3秒かかる。カスペルスキー終了後は瞬時に結果が表示される。Q6. その他お気づきの点がありましたら、お知らせください。
お気づきな点:terminalの起動自体も起動から3秒程度経たないとコマンドを入力できる状態にならない。
翌日
返事がありましたが、
Kaspersky様「ちょっと調べてみたけど、わからへんからもうちょっと待ってちょ」
とのことなのでもう少し待つ。
その3日後
Kaspersky様「やっぱりお前だけの特殊な事例やから、トレースログとってちょ」
手順はこんな感じ
- 過去のトレースログがあったら消す
- トレースログ有効にする
- サポートから提供された調査ツールを実行する
- 調査ツールで出力されたファイルをサポートに送る
仕事でも無いのにトレースログ取得とかめんどくさいなあ。と、思いつつ素直に送りました。
調査結果は…
その2日後ようやく返事がきました。その返事がこちら。
この度はご不便をおかけしており、大変申し訳ございません。
弊社環境では有効、無効を切り替えてコマンド実行した際に遅延が
発生する状態を確認することができませんでした。また、大変申し上げにくいのですが、弊社製品の各機能を無効化いただいた
状態でも現象に改善がみられず、他のお客さまから同様のお問い合わせを
いただいていないため、現時点では有効な対処法をご提案することが
難しい状況でございます。セキュリティ製品で保護している性質上、環境によっては弊社製品を
インストールされていない状態と比較して若干の動作遅延が生じる
場合があり、遅延の有無は、動作しているアプリケーションやOSへの
負荷状態によっても異なります。今回の場合わずか数秒なのでその
範囲であると思われます。しかしながら、お客さま環境で遅延が発生するというのは事実でも
ございますので、今後の製品開発の際には遅延の発生を最小限に抑える
ことができるよう、今回のお客さまからのお問い合わせは担当部署とも
情報を連携して、将来的な製品の品質向上へ向けて善処する所存です。ご希望に沿う回答にならず誠に恐縮ではございますが、何卒ご理解
ご了承くださいますようお願い申し上げます。
要約すると
Kaspersky様「調べて見たけど、これは許容範囲の動作なんで仕方ないっすわ。気が向いたら直すんで、とりあえずそのままで使ってちょwww」
おれ氏「・・・」
結論
使うのやめました。残念ですけど、マルチプラットフォーム版なので別に損するわけでも無いし、まあいいかなと。とりあえずSophos Anti-virusを入れつつ、良いのが無いか探すことにしました。
以上。あくまで私の環境固有の問題かもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。
ちなみにWindows版は特に問題ないので今後も末永くお世話になるつもりです。
追記
翌日。帰って寝ようとしたらMacから「ごぉぉぉぉお!」ってなんかすごい音がする。開いて見たら何故かシャットダウンしたはずのMacが起動しているではありませんか。で、ログインしたらkavプロセスが200%を叩き出していました。ちゅうか200%ってなんなんw
昨日ブログを書いたときにKasperskyをごみ箱ポイしたのですが、ちゃんと消せてなかったみたいなので、今度はアンインストーラを使って消しました。
https://support.kaspersky.co.jp/8366
やっぱりあかんのちゃう。
当方の環境でも同じ問題が発生しており、昨年8月ごろにKasperskyに問い合わせました。
同様にトレースログを送ったのですが原因がわからないということでした。
ただ、こちらのブログでの対応とは違い、Kaspersky側でも再現できたとのことでした。
結果としては、原因がわからないから修正しようがないということでしたが。
Kaspersky Internet Security 15 for Macでは問題が発生しなかったので、
16ではなく15を使っています。
yomobemiさん
コメントいただきありがとうございます。
やはり結果は同じだったのですね。
私の場合、v15の時にも同様だった気がしますが、今度時間のある時に試してみます!
こんにちは。
うちのMac(MacPro Mid2012 OS10.13.6)でもkavが270%などになってしまいます。
原因がわからないのですね。